大友良英 & Sachiko Mの共同作曲による「世田谷パブリックシアター」のためのオーケストラ作品。
客席とステージを逆転させることから生まれた生演奏による「劇場型サウンドインスタレーション」。

2008年山口情報芸術センター[YCAM]内図書館にて行われたサウンドインスタレーション「Filaments」をモチーフに、
今度は舞台を「劇場」に移し、演奏家を迎え、新たな形の「Filaments Orchestra」として公演。

ステージが客席に、客席がステージに。
演奏家たちは座席に点在し、時には移動しながら「音」の光りを醸し出す。
その全貌を観客は「ステージの客席」から一望する。

劇場の観え方、聴こえ方、あり方まで全て取り入れた、一日限りの特別な「演目」。

ありがとうございました

「Filaments Orchestra」は、おかげさまをもちまして2公演を無事終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、また、様々なかたちでご協力いただいた皆様に、深く御礼申し上げます。
日時

2013年3月10日(日)

【2回公演】
・13:30 開場 / 14:00 開演
・17:00 開場 / 17:30 開演

*多くの即興的要素を含みますので、同一の演奏ではございません。
演奏時間は各回1時間程度を予定しております。
会場
世田谷パブリックシアター
東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー3F
Tel. 03-5432-1526
三軒茶屋駅[東急田園都市線(渋谷より2駅・5分)・世田谷線]直結
・トップ:http://setagaya-pt.jp/
・公演情報:http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/03/filaments_orchestra.html
・アクセス:http://setagaya-pt.jp/access/
チケット

【整理番号付き自由席・税込】
前売:2,500円
当日:2,800円
*14:00の回のチケットをお持ちの方は、17:30の回を1,500円でご覧いただけます。
(逆も可、枚数限定、当日券窓口にて取扱い)。
*未就学児童はご入場になれません。


SETENV(オンラインのみ/当日精算)

ご予約フォーム

*ご予約締め切り:3月9日(土) 24:00


世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515(10時 - 19時)
世田谷パブリックシアターオンラインチケット(要事前登録)
・PC:http://setagaya-pt.jp/
・携帯:http://setagaya-pt.jp/m/

*販売締め切り:3月9日(土) 19:00


【車椅子スペースのご案内(定員あり、要予約)】
・料金:前売料金より10%割引(付添者は1名まで無料)
・お申込:公演前日までに03-5432-1515へ

【託児サービスのご案内(定員あり、要予約)】
・料金:2,000円
・対象:生後6ヶ月以上9歳未満(障がいのあるお子様についてはご相談ください)
・お申込:3月7日(木)の正午までに03-5432-1526へ

出演
大友良英:ギター、他
Sachiko M:sinewaves
勝井祐二:バイオリン
石川高:笙
大口俊輔:アコーディオン
佐藤芳明:アコーディオン
さや(テニスコーツ):ヴォーカル、他
植野隆司(テニスコーツ):ギター
坂田学:ドラム、パーカッション、他
高良久美子:パーカッション
クレジット
作曲・演出:Filament(大友良英 & Sachiko M)
音響:小林高治(WAVES)
照明:森規幸(balance,inc.DESIGN)
舞台監督:中原和彦
宣伝美術:近藤一弥
主催・企画・制作:SETENV[セットエンヴ]
提携:公益財団法人せたがや文化財団/世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区
協力:アサヒビール株式会社、アサヒ・アートスクエア
機材協力: LINE6 LINE6
お問い合わせ

SETENV ( email: )

【当日お問い合わせ】 世田谷パブリックシアター:Tel. 03-5432-1526

Filament: 大友良英 & Sachiko M

Filament: Sachiko M & Otomo Yoshihide
photo: MIE

1997年、聴取と発音行為の徹底的な分析と解体の末に生まれたFilament。大友良英 & Sachiko Mによる独特な作曲方法を軸に、従来の「作曲」や「即興」によって作られた音楽とは根本的に異なる音響体験を追求している。

われわれもまた、フィラメントが行なっていることを正確に説明できるような言葉を、いまだ持ってはいない。(中略)それはおそらく『作曲』とも『即興』とも『演奏』とも微妙に、だが決定的に違う。いや、それは、それらのすべてと微妙に近接しつつも、いわば斜めに横切っていくような、一種の『運動』としてあるのだ、とでもいうべきなのかもしれない。
佐々木敦『テクノイズ・マテリアリズム』(青土社)より

Filaments

"filaments" - YCAM Otomo Yoshihide / ENSEMBLES from YCAMArchives on Vimeo.

2008年に山口情報芸術センター[YCAM]にて制作されたサウンドインスタレーションのタイトル名。YCAM内の図書館全館を使用。図書館の広範囲の本棚に設置され、バラバラに点滅を繰り返す小さなLEDライトと、ランダムに流されるFilamentによる静かな音源の作品。ほとんど気づかないような音量、可聴域ぎりぎりの周波数の音の断片、さらには光の点滅がランダムに絡み合い、閉館後の暗い図書館を彩った。

ミュージシャン

大友良英

大友良英
Otomo Yoshihide

プロフィール

大友良英 Otomo Yoshihide

ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/プロデューサー
1959年横浜生まれ。10代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに多種多様な作品をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がけ、その数は70作品を超える。近年は「アンサンブルズ」の名のもとさまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がけると同時に、障がいのある子どもたちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力を入れている。2011年の東日本大震災を受け「プロジェクトFUKUSHIMA!」を立ち上げる。著書に『MUSICS』(岩波書店)、『大友良英のJAMJAM日記』(河出書房新社)、『ENSEMBLES』(月曜社)、『クロニクルFUKUSHIMA』(青土社)、『シャッター商店街と線量計』(青土社)等。

photo: Sachiko M

Sachiko M

Sachiko M

プロフィール

Sachiko M

劇団の音響技師を経て、1994年サンプラーを手に音楽活動を開始。1998年、テスト・トーン用のサインウェイヴと、スイッチノイズを用いた極端なまでにシンプルでミニマリスティックなサウンドと、潔いまでに徹底した音楽に対する姿勢を示し、世界的な注目を一気に集め、孤高の即興演奏家として知られるようになる。2003年、「アルスエレクトロニカ」デジタルミュージック部門ゴールデンニカ賞を受賞。2004年、初のサウンドインスタレーション「I'm Here」を発表。音楽演奏と同時に展覧会の発表、写真撮影にも力を入れ、多ジャンルにわたる活動を続けている。現在、個展「I'm Here -shortstay-」を巡回中。初の写真集『Where we are』を出版したばかり。
https://bccks.jp/viewer/109709
http://www.japanimprov.com/sachikom/sachikomj/index.html
https://twitter.com/teamsachikom
Sachiko M

photo: Sachiko M

勝井祐二

勝井祐二
Yuji Katsui

プロフィール

勝井祐二 Yuji Katsui

音楽家/ヴァイオリニスト
1964年北海道生まれ。エレクトリック・ヴァイオリンの表現の可能性を追求し続ける第一人者。
「1991-1992 JAPAN - UK Festival」の中心展示「VISIONS OF JAPAN」(Victoria and Albert Museum)のサウンド・ディレクターを務め、渡英。帰国後、日本最初期のレイヴ・パーティー「WATER」をオーガナイズする。「渋さ知らズ」のオリジナルメンバー。他に「BONDAGE FRUIT」「DEMI SEMI QUAVER」中村達也との「TWIN TAIL」「カルメンマキ andサラマンドラ」を始め、様々なグループ/セッションを結成/参加。96年、山本精一と「ROVO」結成。フジロック・フェス、メタモルフォーゼ、ライジングサンロック・フェス、アラバキロック・フェス、ドイツ・メールス・フェス等の国内外のフェスティバルに参加するなどして、90~00年代以降のオルタナティブ~野外フェスティバルのシーンを牽引した。02年に初来日したファナ・モリーナ、フェルナンド・カブサッキとの共演を機にアルゼンチンの新しい音楽シーンと交流を深める。09年には、サイケデリック・ロック・バンド「GONG」の結成40周年を記念したアルバムに、スティーブ・ヒレッジと共に参加。以後、「SYSTEM 7」のアルバムにも参加するなどの交流を続ける。2011年「ROVO × SYSTEM7」名義で「Phoenix Rising(CD+DVD)」を発表。ROVO × SYSTEM 7 合同合体のツアーを行った。2011年から「Fishmans」に参加。
勝井祐二

Photo: Maki Ishii

石川高

石川高
Ko Ishikawa

プロフィール

石川高 Ko Ishikawa


1990年より笙の演奏活動をはじめ、国内、世界中の音楽祭に出演してきた。近頃は催馬楽などの歌唱でも高い評価を受けている。雅楽古典曲のみならず、現代作品や自主作品の演奏、即興も情熱的に行っている。雅楽団体「伶楽舎」に所属。2012年はUniversity of the Pacific Stockton Japanese cultural festival (California)、Sound of Stockholm (Sweden)に参加している。
http://radiant-osc.com/
石川高
大口俊輔

大口俊輔
Shunsuke Okuchi

プロフィール

大口俊輔 Shunsuke Okuchi

音楽家/ピアニスト/アコーディオニスト
1980年東京生まれ。高校時代に留学したイギリスで音楽教師の家にホームステイした事から音楽に興味を持つ。帰国後、作曲家本田祐也(1977-2004)率いる人力テクノチンドンバンド「チャンチキトルネエド」の演奏に衝撃を受け、本田のすすめでそのまま東京芸術大学楽理科に入学。在学中はもっぱらチャンチキトルネエドに参加し、そこでアコーディオンを始める。同じ頃、独学で作曲を始め、卒業後には tao COMME des GARÇONS (FW2008-2009、SS2009)のパリコレクションにおいてショーミュージックを手がけたり、蜷川幸雄の舞台に出演したり興味の赴くままに音楽と関わる。その他、森美術館のプロジェクト『不平の合唱団』の合唱曲や、狩野派の最高峰とされる狩野永徳の作品『上杉本洛中洛外図屏風』(国宝・伝国の杜 上杉博物館所蔵)への楽曲提供など、多方面において楽曲の提供を行う。本田祐也他界後は、チャンチキトルネエドにおいて演出/アレンジを担当。インドネシアにおけるアートフェスティバル『KITA!!:Japanese Artist Meet Indonesia』では公演のコンセプトディレクションを手がけインドネシア全国紙に大きく取り上げられた。最近では真利子哲也監督の映画作品「イエローキッド」「Fan Fair」の映画音楽を手がけたり、活動弁士、坂本頼光と共に、フランス映画協会からの依頼によりパリ日本文化会館、シネマテークフランセーズにおいて小津安二郎監督の無声映画作品に活弁、音楽を付けるというパフォーマンスを行った。父はジャズピアニストの大口純一郎。2012年よりOasis Sound Design Inc. 所属。
大口俊輔

Photo: 小柴尊昭

佐藤芳明

佐藤芳明
Yoshiaki Sato

プロフィール

佐藤芳明 Yoshiaki Sato

音楽家/アコーディオニスト
国立音楽大学在学中に独学でアコーディオンを始める。 1995年~96年、パリの C.I.M.Ecole de Jazz に留学、アコーディオニスト・Daniel Milleに師事。 ライブ、レコーディング、舞台音楽など、様々な現場で数多くの仕事をこなし、国内外を問わず、ジャンルを越えて幅広く活動。既存のアコーディオンのイメージにとらわれない独自のサウンドを目指す。
http://www.geocities.jp/acc_sssaaatttooo/
佐藤芳明
さや

さや (テニスコーツ)
Saya (Tenniscoats)

プロフィール

さや Saya

プカプカブライアンズ、テニスコーツ、Cacoy、にかさや、oneoneなどで活動してきた。
主に、作曲、アレンジをし、ヴォーカル、鍵盤楽器など。
1995年よりmajikickレコードを運営。
さや
植野隆司

植野隆司 (テニスコーツ)
Takashi Ueno (Tenniscoats)

プロフィール

植野隆司 Takashi Ueno

97年から、さやとテニスコーツで国内外で活動、リリース。
ソロ活動や、リリース。
梅田哲也、鈴木ヒラク、生西康典など、色んな人と共演。
最近は、OORUTAICHIのバンドプロジェクトに参加。
植野隆司
坂田学

坂田学
Manabu Sakata

プロフィール

坂田学 Manabu Sakata

ドラマー/音楽家
1973年12月12日生まれ。父はサックス奏者の坂田明。10歳からドラムを始め、高良久美子、仙波清彦に師事。 93年米国MIへ留学。94年帰国後、演奏活動を始める。森山直太朗、ハナレグミ、坂田明、Jim O'Rourke、一青窈、秦基博、コトリンゴ、中島美嘉、ハンバートハンバート、Bonnie Pink、トータス松本、塩谷哲など、数多くのレコーディング、ライブに、ドラマーとして参加。ピラニアンズ、 Polaris(05年に脱退)、ダブダブオンセンなどのバンドでも活動。04年よりドラマーの枠を超えたソロ活動を開始し、3作品を発表。舞台音楽、映像、ファッションショーの音楽も手掛ける。ポップスから即興音楽まで、ジャンルを超えて活動している。
http://www.coyote.co.jp/sakata
坂田学

Photo: 永野雅子

高良久美子

高良久美子
Kumiko Takara

プロフィール

高良久美子 Kumiko Takara

打楽器奏者/作編曲家
東京芸術大学器楽科卒業後、吹奏楽、オーケストラ、ミュージカル、スタジオワーク等の活動を始め、坂田明、ホッピー神山、大貫妙子、UA、ヤドランカなどさまざまなジャンルのミュージシャンのレコーディングやツアーに参加。「ウェアハウス」「ボンデージ・フルーツ」「大友良英ONJO」「オルケスタ・リブレ」などのバンドで国内外のフェスティバルに出演。ほかにもフィルムワークスへの参加、NHKドラマ、映画音楽、こんにゃく座公演への参加。文学座などの劇団公演の音楽制作も手がけている。
高良久美子

注意事項

プログラムについて イベントの内容は予告なく変更になる場合がございます。
主催側の記録・撮影 当日、主催者による記録として、撮影・録音する予定です。
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禁煙 会場内は禁煙となっております。